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読書感想


by lion オジギ
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「ローワンと魔法の地図」

「ローワンと魔法の地図」_b0094037_2020618.jpgエミリー・ロッダ:作 / さくま ゆみこ:訳 / 佐竹 美保:絵 あるなろ書房 初版2000

リンの村を流れる川が、かれてしまった。
このままでは家畜のバクシャーも村人も、生きてはいけない。
川の源流で何が起こっているのか、突き止める為、竜が住むといわれる山の頂きめざして、6人のツワモノと、臆病な子供ローワンが旅立つことになった…。

重厚なファンタジーと条件は同じ(魔女、竜、魔法の地図 etc )なのに、すらすら読めて
それなのに、読み終わったあとはちょっとした疲労感(良い意味)を与えてくれました。

 読み終わったとき「誰も死ななくて良かった」と心から嬉しく思いました。
涙も込み上げてきました。
…私の今まで読んだ重厚なファンタジーは…人が…動物が…敵味方に関わらず…死んでいたな~ と。
物語だからしょうがないのだけど、死なない話があってもいいのに と心の中で呟いていました。
だから
誰一人死ななくて良い話は、精神的に楽になります。ヨカッタ。

途中出てくる、沼は、「はてしない物語」にでてくる あの沼 を思い出しました。

訳者のあとがきにもあるんですが
村のリーダー的存在のものや、強い人が男女関係なくいること。
思い込みで 途中まで、ブリンダを男と思って読んでいました。
ちゃんと訳者の配慮で 女言葉 を使っていたにもかかわらず… (オカマかと思って読んでいた!)
自分にある、知らず知らずの固定観念を発見しました。
女が勇者って格好良い!
by d-lion5 | 2007-05-15 20:06 | juvenile(YA)