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「風が強く吹いている」

b0094037_2262744.jpg三浦しをん:作 山口晃:絵 新潮社 初版

『…カケル、走るの好きか?』(某サッカーマンガ「トシ、サッカー好きか?」を思い出す。この漫画も先輩と後輩の話だったなぁ‥

「これは面白い…かも」と、心の隅が感じた時
フイに読むのを止めたくなるときがある。
もったいなくて続きが読めない。
この興奮と喜びと期待を 出来るだけ長く、 私の中に閉じ込めて
出来るだけ長く、この幸福感に浸っていたくなる。
でも
それに気づいたと同時に、この作品を読み終えたときの淋しさと虚無感のことを考えると
どうしようもなくなる。

この作品は、私を、久しぶりにこんな気持ちにさせてくれました。

私にとっては、厚い本に 短い! と思わせる、内容の濃さ。
読み手を飽きさせないリズムとユーモアに感動するばかり。

箱根駅伝を目指す、10人の軌跡。奇跡。
物語は、清瀬灰二と蔵原走が出会ったことからはじまる。
竹青荘の住人、陸上に無縁な仲間たちと目指す「箱根駅伝」

登場人物それぞれが生き生きしていて、良いです。
実写の映画に向いているストーリーだし、キャラクターだなぁと思いました。
個人的には、キングと似たところがあるので彼を応援してました。
でも、ハイジとカケルの友情(?)には勝るものなし。
気持ちのいい読後感です。

母の影響で、ここ数年箱根駅伝をみているので、舞台裏を見れたなぁというのもあって、役に立った作品。
確かに、注目選手か、首位争いの場面しかTVに映らないよなぁ‥。
デジタル放送になれば全大学の走りをみれるようになるのだろうか??

それと、山口晃氏のカバーのデザインも最高です。
なんども本を閉じてカバーを見返しました。
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by d-lion5 | 2007-06-25 13:04 | novel

読後感 のある本

メモメモ

6、7年前に読んだ本を読み返しています。
「読後感」は、憶えているのに内容をほとんど忘れていました。
‥はじめて読む本のように 展開にいちいちビックリするんですが、
ビックリした後
「あ。これ前読んだときも、同じように感じたなー」って。
ビックリするタイミングも、それに対しての感情も、数年前と変わってないんだなー。
と、別のビックリ。
成長していないのか、まだ子供の心があるのか‥。

   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 私は、良くも、悪くも 忘れます。本に関わらず‥。
忘れるタイプがほぼ二つに分かれていて
①「読後感」は憶えているのに「内容」は、全く(ほとんど)忘れている。
②「内容」は大筋憶えているのに「ラストのオチ」「読後感」は、全く憶えていない。

どういう違いなんだろうなー
前者の方が、やっぱり心に残った本になるのかなー?
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by d-lion5 | 2007-06-20 22:07 | (memo)

「あかりの木の魔法」

b0094037_2149506.jpg岡田淳:作 理論社 初版2007

スキッパーとこそあどの森の住人の物語。
シリーズとしては第9作目。

また冒頭がふたごの登場なんです。
ほんと二人が好きです。二人の巻貝の家!!
そこからみえる、怪しげなテント、なにか探っている二人組み。
でも、人影は一人分しか見えない‥
双子はスキッパーを無理やり呼び出し子供だけで探ろうとするのですが‥
結局ポットさんもトマトさんもトワイエさんもスミレさんもギーコさんも‥
こそあどの森の住人を巻き込んで。

二人組みは、カワウソを連れた、腹話術師で、湖に住む恐竜を探しにやってきたというですが‥。

この二人組みが岡田さん作の絵で観ると‥ほんと怪しいんです。
カワウソはほんとにかわいく見えるんですが。

最後は、カワウソが腹話術なのか喋ってるのか‥わからない終わり方です。
それがまた良い終わり方で、本当に本当に良かった!!
こそあどの森になにか怖いことがあったら、作者に抗議の手紙を書くいきおいです、私。

今から、次回作が楽しみです。
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by d-lion5 | 2007-06-15 20:59 | juvenile(YA)

「まぼろしの小さい犬」

b0094037_21384139.jpgフィリパ ピアス :作 / 猪熊 葉子:訳 岩波書店 初版1989

ベンの最大の望みは犬を飼うこと。でも都会のアパート暮らしでは、それが許されません。一日中ぼんやりと犬のことだけを考えるようになるベン…


どうしても犬がほしくてほしくてほしくて‥
欲しすぎて理想の犬を心の中でつくりあげてしまう。
それで満足してたのに‥。
 本物の犬を飼えたとき「理想と現実」の違いに愕然とする‥。
「私にもこんなことあったな」って思い出す。
大人になる為には、経験しなくちゃならないことを教えてくれる作品だと思います。
この感情を知らなくて読んだ子供も、いつかぶつかる壁で、その壁にぶち当たったとき、
この本を思い出すと思う。
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by d-lion5 | 2007-06-04 23:34 | juvenile(YA)